*(´・ω・`)
まぁ上田清司みたいな知事を選んでる埼玉県民が言うのもなんですが
おとついのエントリではホントのところは書かなかったけど、反橋下キャンペーンを張っていた「リベラル」の皆様が民主党推薦の熊谷候補を買っているワケではないだろうなとは思っていた。熊谷候補の主張はどう贔屓目に見たとて、財界を向いている様な提言で市民に何かを訴えかけているようには思われなかったし、こないだの参院選の結果を見れば大阪で自民・公明が強いことも解っていたから、橋下候補が自公の推薦を取り付けた時点でこの選挙はほぼ決まりだったんだろうと思う。
「新しいやり方」「変えていく」など威勢が良いワリに具体的には内容が示されないスローガン、庶民に訴えかけるテレビを利用したイメージ戦略。典型的なポピュリズムだけど、そういう発言/政策を受け入れてしまう無知こそがポピュリズムに最も都合の良いものだってコトだけは覚えておいてほしい。
*橋下とおるサイトのマニフェスト
とりあえず軽くツッコんでおくね(´・ω・`)
http://www.hashimoto-toru.com/plan17.html#p01
1.「(仮称)出産・子育てアドバイザー制度」を創設します。
退職・休職の助産師・看護師・保健師に地域に密着した出産・子育てのアドバイザーとして活躍してもらいます。【事業費4億円】
2.小児科・産科の救急受け入れを促進します。
安心して出産・子育てができる環境をつくるため、小児科・産科の救急受け入れ時の報奨金制度を設け、病医院で働く人たちに報います。【事業費7億円】
3.妊婦一般健康診査の受診回数を拡大します。
安心して妊娠・出産にのぞめるよう、妊娠中に1回無料で受診できる妊婦健康診査を、所得制限は設けますが段階的に5回まで拡大していきます。【初年度事業費10億円】
4.乳幼児医療費助成を拡充します。
0歳〜就学前の乳幼児の入院・通院にかかる医療費の一部を助成する制度を、所得制限は設けますが段階的に拡充していきます。【初年度事業費12億円】
5.不妊治療費補助を拡充します。
高額な費用のかかる不妊治療を援助するため、現行制度10万円×2回(所得制限年収730万円未満)から30万円×2回に拡充します。【事業費8億円の増額】
ここまで、この人の根本にあるのが「産めよ増やせよ」なコトがよく判るマニフェスト。教育再生会議なんかと同質のパターナリズム。そして「育児をするのは女性だけ」だと、お思いのよう。いや、この場合は「育児は女性がする(べき)ものだ」とも読み取れますが。「子育て支援」ってさ「育児をする女性」の負担を軽くします。って言ってるものばかりだよね。男女共同参画とか嘘ばっかり。
所得制限とやらが北九州市の福祉行政のようにならないと良いけど。財政赤字解消のためにも経費削減だ、なんつってさ。制度はあるんだけどハードルが高すぎて誰も利用出来ない制度って最近多いよね。日雇い派遣従事者対象の給付とか。
面白いものを見つけた
「高齢社会をよくする女性の会・大阪」
http://homepage3.nifty.com/koureishakai-osaka/
という団体のおこなった
「大阪府知事候補の男女共同参画政策に関する公開質問状の回答」
http://homepage3.nifty.com/koureishakai-osaka/replyfromcandidates.htm
噴飯ものの回答である(´・ω・`)
質問に即した回答が出来ないのだろうか?
6 女性労働問題と家庭生活への支援について
① パート労働者や派遣労働者などの非正規雇用者の労働条件や労働環境改善のための具体的政策をお聞かせください。
労働基準法の遵守を企業に徹底するために、労働基準監督署との連携を強化します。非正規雇用者の労働条件、労働環境改善の抜本的施策は、景気回復による雇用枠の拡大だと思います。そのためにも、中小企業の取引増加をはかるため、中小企業コンベンションの開催など徹底した営業力のサポートを行います。直接的な労働条件や職場環境の改善ではありませんが、徹底した出産・育児支援を行い、収入自体は変わらなくても、出産・育児にかかる経費を削減させることによって、使えるお金=可処分所得を増やします。これによって労働条件が改善したのと同じ効果を生みます。ここが、これまでの行政とは違う発想です。これまでは、収入を上げることに心血を注いできましたが、行政の力ではなかなかできません。そこで私は、収入を上げられなくても、経費を下げることによって、使えるお金を増やす戦略をとりました。
② 負担可能な金額で質の高い保育をすべての子どもに保障するために保育所の拡充にどのように取り組まれるかを含め、仕事と家庭の両立支援策、および子育て支援策についてお聞かせください。
子育て支援策を徹底することが、今回の私の基本政策の要です。他府県よりも、子育て支援策を徹底し、そのことを大阪の特徴とすることによって、人と企業を呼び込む戦略です。大阪に行けば、子育てをしやすい、子育て世代は使えるお金が増えるということを全国的にPRしたいです。保育の拡充も、私の基本政策の要で、待機児童を0にすべく、認可保育所に対する積極的助成によって、分園施設や一時保育、休日保育を広げていきます。無認可保育所に対して、一定の基準を設け、それをクリアした施設には助成を行うことによって、無認可保育所の質を向上させます。そしてそのような施設を、駅前、駅中に誘導します。
なんじゃこりゃ
直接的な労働条件や職場環境の改善ではありませんが、徹底した出産・育児支援を行い、収入自体は変わらなくても、出産・育児にかかる経費を削減させることによって、使えるお金=可処分所得を増やします。
「パート労働者や派遣労働者などの非正規雇用者の労働条件や労働環境改善のための具体的政策」について聞かれているんだけども、橋下さんの頭の中には「パート労働者」「派遣労働者」ってのは「出産・育児」に経費がかかる人だけみたいです。その他の「パート労働者」や「派遣労働者」は常勤労働の意欲がなかったり、能力が低いため正規雇用されない脱落者。自己責任だからそんなの関係ねぇ。ってことですかね。そもそも可処分所得なんか増えても「労働条件や職場環境の改善」がなされない限り「出産・育児」など出来ない人がいることが解らないのでしょうか。
6.駅前・駅中に保育施設の整備を促進します。
働きながらでも安心して子育てが行えるよう、駅前や駅中に民間の保育施設を誘導するため、家賃補助制度を創設します。急行停車駅を中心に100か所の設置をめざします。【事業費3億円】
大阪には電車通勤している人たちしかいないのでしょうか?駅前や駅中に民間の保育施設が出来ると何故安心して働けるのだろう?橋下さんもご自身のお子さんを、園庭もない駅前の雑居ビルの中に朝から晩まで預けたいのでしょうか?最近ライブカメラの設置された保育施設ってあるんですよね。監視カメラがある様な施設に「信頼」も「安心」もないと思いますが。そして保育園がそうやって駅前・駅中に誘導されると逆に不便になる人もいますよね。そこまでして市街に人を集約させる意図って何なんでしょうか?次の7とともに、この方の「周辺切り捨て」「中央集権」といった感覚が気になります。
7.子どものいる若い夫婦への家賃補助制度を創設します。
商店街周辺などに暮らす若い夫婦に子どもが生まれるたびに3年間の直接家賃補助を行う制度を創設します。2000世帯の補助をめざします。【事業費5億円】
「家賃補助制度」がお好きなようで…ご自身の邸宅のローンが大変なんだろうか、と勘繰りたい気分。しかもこれには「所得制限」はないんですかね、しかも何故に「商店街周辺などに暮らす」という条件付きなんでしょうか?申請に行くと「補助は出来ません、郊外に引っ越せば家賃が安く住めますから」などと門前払いされそうですね。活性化させたいのは都市部だけなのかもしれません。
8.障がい者や高齢者への公共公益活動を支援します。
障がい者の自立支援や高齢者の介護など採算性の低い公共公益活動を行う福祉ボランティア団体・NPOを支援する補助制度を創設します。【事業費3億円】
そもそも「採算性の低い公共公益活動」こそ「福祉ボランティア団体・NPO」に任せず、行政が真っ先に取り組むことでしょう。「障がい者や高齢者への公共公益活動を支援」なんて掲げてますけど直接支援ではないところに疑問を感じずにいられません。
9.大阪府内の公立小学校などの運動場を芝生化します。
大阪府内の公立小学校を中心に運動場を芝生化するための補助制度を創設します。年間100校の整備をめざし、PTAやNPOなど地域が芝生の管理を行う場合は大阪府の補助率をアップします。【事業費18億円】
ほとんどの公立小学校の運動場って市町村の管轄ですよね。府で「芝生化しろ」といっても拘束力はないです、こんなものをマニフェストにする時点で論外じゃないでしょうか。そもそも芝生の管理ってものすごく大変なんですよ。
10.大阪府内の全公立中学校に給食の導入を促進します。
大阪府内の全公立中学校において小学校の給食費と同程度で給食を実施することができる補助制度を創設します。小学校給食施設の活用や民間事業者の活用など市町村の事情に応じた方式を選択できるようにします。【事業費24億円】
これも市町村レベルのハナシですね。給食費なんてタダにしたら良いじゃないですか。
11.安全な地域づくりをめざして防犯カメラの設置を支援します。
花や緑あふれる街での安全で安心な府民の暮らしを守るため、防犯カメラの設置を希望する地域を積極的に支援します。【事業費2億円】
お前の頭の中がお花畑だろ、と。タイタン所属の爆笑問題田中の様なツッコミを入れておきますね。「花や緑のあふれる街」に「防犯カメラ」もあふれるワケだ。不気味だね。
「防犯カメラ」は何よりも先に、府庁の中に設置すると良いと思いますよ。
12.大阪府内で冬季イルミネーション・イベントを実施します。
大阪府内で冬季イルミネーションにふさわしい場所を市町村から名乗りを上げてもらい、ふさわしい場所であればイベント開催を支援します。【事業費3億円】
神戸にルミナリエってのありましたよね。募金募っても赤字なんですよねあれ。つうか「ふさわしい場所」って誰が決めるんだろう。西成に泊まったことが数度あるんですけど、夜は暗いところだから明るくしてほしいですね。しかし、こんなことがマニフェスト8と同額なんですね。
13.「石畳と淡い街灯」の街をつくります。
重要な観光資源となりうる「石畳と淡い街灯」などをコンセプトにした景観づくりを進めます。モデル地区を定め住民と行政が一体となってまちづくりに取り組みます。【事業費10億円】
「重要な観光資源」「石畳と淡い街灯」笑い死ぬかと…なるほど、これが「笑いの絶えない大阪」なんだな。これも市町村管轄のハナシですよね。特に土建事業の利権問題になると揉めるでしょうね。市町村議と土建屋の癒着構造が一体となって環境破壊に取り組みます。じゃないと良いですね。
14.中小企業活性化のため大規模コンベンションを開催します。
中小企業振興のため、大阪の中小企業を紹介するコンベンションを、大阪をはじめ全国主要都市で開きます。得意先開拓や技術力のアピール、産学連携の促進などに力を注ぎます。【事業費3億円】
15.大阪の活力アップのため知事による積極的なセールスを展開します。
知事自身が大阪府内の中小企業の高い技術力を内外にアピールし、その活性化のために積極的なトップ・セールスを行います。また、大阪の活力アップにつながるようパブリシティを意識して、宣伝効果の高い「おおさかを笑顔にする」営業活動を行います。【事業費ゼロ】
宣伝すれば売れる。という世の中なら良いですけど。なんか橋下さんがセールスしているところ想像するとキャッチセールスとか霊感商法とか思い起こしちゃったりして。この知事クーリングオフ出来ないかなぁ。とか思っても大阪府民にはもう遅すぎですけどね。まぁテレビでのトンデモ発言を封印しちゃったらタレントとしての存在価値はないんじゃないでしょうか。
16.セーフティネットを除き大阪府が出資する法人を抜本的に改革します。
福祉・教育・中小企業支援融資などのセーフティネットに関わるものを除き、大阪府の出資法人に対する補助金・委託料・貸付金などをゼロ・ベースで徹底的に見直します。【目標効果額100億円】
17.府立施設や府の事業で必要性のないものは民営化・売却を促進します。
府が保有する公共施設は年間25億円もの赤字を生み出しています。これらは存続を前提とせずに、第三者も含めた評価を実施することで民間活力導入がふさわしいもの、市町村と重複するものなどは積極的に民営化もしくは売却していきます。【目標効果額50億円】
16と17こんなのをあなたのことを推薦した政党がのむのかしら?
ああ「セーフティーネット」って天下り先の確保ってことか。それなら納得。
以上、橋下さんの見識の浅さ、多様性への見解のなさが気になる。メディアへの露出ではどうとでもいえるけど、「知事は偉いんだ従え」という権力志向やパターナリズムが透けて見えてくる。光市事件の弁護人に対する懲戒請求の煽動の時にも感じたんだけど、地位や名誉に対する希求がとても強く感じられる人物。橋下さんの用いる大衆の煽動法の根拠は「正義」に由来する「気に入らねぇ」という感情でしかなくて、その「正義」の感情をくすぐられると、いとも簡単に人びとはなびいてしまうのだなぁ。
今回の選挙で橋下さんに一票を投じた人びとは自らの招き入れたポピュリズムが一体何であるのか、橋下さんが「代弁」していたであろう「正義」とは一体何であるのかを、自分の言葉で考えてみてください。あまりにも多様化、混沌とする社会状況の中で「自分の言葉」や「自分の考え」を表出出来ないこと、それこそがポピュリストの最も望む社会形態だもの。
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